こういう植物や動物の一生とか、食物連鎖のお話とか、わりと目にします。
今回も、同じかなと思ったら、かえでの葉っぱがいろんな冒険をするのは予想がついたけれど、少年と最初に会い、最後にやっぱりその少年と会って、その話をするのが、新鮮です。
作家は画家でもあるチェコの方。
画家は出久根育。
畑で少年がたき火をしていて、なんと、じゃがいもを焼いている場に、かえでの葉っぱが再登場するのです。
しかも、葉脈だけになった葉っぱが、たき火の火で、赤い格子もようになるというのです。
燃え尽きちゃうだ。
ちょっと、驚きました。
え?
主人公が燃えちゃう。
その、燃え尽きる前に、少年に一生懸命に話しかけるんです。
旅の話をする約束をしていたからね。
このあとは、まぁ、読んでください。
それにしても、こんなに素敵なたき火の絵って、いいですね。
たき火好きには、ズーンと響いてきます。