人前で読まないほうがいいツチヤの口車

本書は、私が週刊誌の中で楽しみにしているコラムの単行本化のようです。

あの、大砲に見立てられ恐れられる「文春」。いえ、恐れているのは、有名人で、一般庶民はおそらく発売日を楽しみにしているでしょう。

その「文春砲」の影にかくれているのが、哲学者・土屋賢二氏のコラムでしょう。

もう何年も前ですが、彼の職場である文京区の女子大であった講演会にでかけたことを思い出します。

彼のコラムにもあるように、たくましいとはいえないどちらかといえば「貧相」なジーンズの男性でした。

もしかして、哲学者の実物を目にしたのは、これが最初で最後だったかもしれない・・・

とにかく、土屋氏の書くものは静かに読むことができない。

笑いのツボにスポッとはまってしまい、間違っても図書館や電車の中で読んではいけません。

・・・そういえば、電車で本を読む人って、いまどきいるんでしょうか。

本書は

週刊文春の連載「ツチヤの口車」(中略)から選りすぐったものを収録した(後略)

ということらしい。

まぁ、とにかく、読んでみてください。

あなたがまだ未婚だとしたら、結婚に対する夢が破壊されるかもしれないし、既婚だったら、自分が不幸ではないと思い直すかもしれませんね。

いまも、ブログを書いているつもりが、いつの間にか、本書を読み続け、そのあげく、居眠りしそうになっていました。

それにしても、文春砲の影に隠れて、1200回も連載されていたことに、驚かされ、文春の隠された別の一面を見た思いです。

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