ふざけたタイトルと思われますか?
けっして、ジョーク、ではありません。本気なんです。
島根県・出雲市。
もしかしたら、日本の情報産業集積地では、と思えてきたのです。
そう、まぁ、アメリカ合衆国でいえば、西海岸シリコンバレーにあたるということです。
えーっと。
目くじら立てず、聞いてください。
出雲市は門前町
これまで、出雲市は、出雲大社の門前町かと思っていました。
だって、島根県といえば、全国的には、出雲。そして、出雲大社。と連想が続くわけです。
ところが、こちらに移住して感じたのは、じつは、第2次産業が主力なんじゃないかって思えてきたのです。
出雲市は、地方都市としてはめずらしく、人口増加しているのです。
こちらのグラフ、ご覧ください。
これは、出雲市の「出雲市まち・ひと・しごと創生「人口ビジョン」・「第2期総合戦略」」からの引用です。
いかがですか?
2015年から、増加に転じているのです。
その要因は?というと
そう、「社会増」なんです。
社会増ってなんだ?
他地域からの転入、あるいは他地域への転出によって生じる増減をそれぞれ社会増、社会減
というようですね。
つまり、輸入超過みたいなものでしょう。
自然減を上回る転入があるということです。
その、転入とは。
出雲市民ならだれもが知っていることですが、市内の工場へ勤務するための転入だろうと容易に予想されます。
ここで、もっとも雇用機会が多いと思われる、出雲市内の出雲村田製作所の社史をながめてみると・・
2015年2月 生産棟(BP4棟)竣工
2015年12月 生産棟(BP5棟)竣工
2016年9月 救急功労者 出雲市消防長表彰受賞
2016年11月 生産棟(E2)竣工
2017年1月 エネルギーセンター棟(EC5棟)竣工
2017年1月 積層セラミックコンデンサGCBシリーズが日経優秀製品・サービス賞
2016 優秀賞を受賞
2018年6月 第2厚生棟 (G棟) ・物流棟 (H棟) 竣工
おお。2015年にふたつの生産棟が竣工しているではありませんか。
これですね。
情報産業
ところで、出雲村田製作所はどんな工場でしょう。
同社の製品情報のページをご覧ください。
積層セラミックコンデンサ
製品概要
コンデンサとは、一時的に電気を蓄える機能を持った電子部品で、電流に含まれるノイズを取り除いたり、必要な信号だけを取り出したり、直流をカットし交流だけを通したり・・・と、電子回路の中でさまざまな形で使われています。電気および電波を扱う機器には必ず使われ、スマートフォンでは1台あたり約700個、ノートパソコンで800個、自動車には5,000個程度搭載されています。
いかがですか。
スマートフォンに1台当たりおよそ700個。ノートパソコンで800個。自動車にいたっては、5000個。
これぞ、時代の最先端産業でしょう。
いつだったか、ある超有名スマホメーカーが減産をアナウンスしたとき、村田製作所の株が下がったという話もききました。
それだけ、世界に連動しているのでしょう。
出雲村田だけではありません。
パソコンそのものの企業もあります。
その名も、島根富士通です。
まさに、情報産業そのものです。
現在、パソコンメーカーは、中国に生産拠点を移しているところがほとんどです。
そんな状況で、島根富士通は、貴重です。
もう、世界遺産に登録していただきたいくらいです。
いえ、なんとか守っていきましょう。
それはともかく。
やっぱりシリコンバレー
でしょ。こうなると。
そして、こちらをご覧ください。
今回調べていて初めて知りました。
出雲市と、シリコンバレーの中心都市が、なんと姉妹都市となっていたのです。
この街には、なんと、あの、インテル社があるということです。
姉妹都市にふさわしいですね。
ここで、ちょっと昔話。
むかし、あったとさ。
鳥取三洋電機株式会社
あの、松下パナソニックになっていると思いますが。ディスプレイで有名だったかと。
一時期、私も鳥取サンヨーのモニターを使っていました。
なくなっちゃうと、寂しいものです。
産業としても困ります。
閑話休題
なんとしてでも、島根富士通や出雲村田製作所をはじめとする企業には頑張ってほしいと願うばかりです。