文化庁が開催している展示の図録のようです。
ただ、発掘の記録として、とても面白く読めます。
大好きな縄文遺跡の部分、とくに興味津々。
縄文遺跡の中で目を引くのが、ミミズク土偶
つい、かわいいと言ってしまいそうになる自分が抑えられません。
この遺跡、千葉県我孫子市の下ヶ戸貝塚というのですが、どうも、ヤマトシジミが主体ということです。汽水性です。利根川が汽水だったということは、川に海水が流れ込んでいたのでしょうね。
ところで、ヤマトシジミといえば、宍道湖。ね。
つながりを感じます。
さて、ページを繰って、旧石器時代の遺跡からの情報。
京都府の京丹後市にある上野遺跡。
なんと約3万年前に噴火した九州南部の姶良火山の火山灰の層の下から、なんとなんと。
島根県隠岐産の黒曜石をもちいた石器が出土しているんですね。
もうひとつ、福知山市の稚児野遺跡からも、隠岐の黒曜石が出ています。
ダイナミックですね。
かつて、青森の三内丸山遺跡をテレビ番組の取材で訪れた時、かの地では、北陸か上越のものが出土しているとうかがいました。
縄文時代、交易は、あったのです。
なんだか、これ一冊で、ウキウキしてくるのが、不思議です。
あ、私だけでしょうね。ごめんなさい。
でも、島根県産品のこと、もっと知りたくなりませんか?