小朝師匠がこういう新作落語を演っていたとは、読んでいてうれしくなります。
思えば、二十数年前、図書館で落語全集なんかを借りて、声に出して読んでいたことがあります。
なぜなんだろう。
音読したい本
もしかして、噺家さんたちの歯切れのいい口調に憧れていたのかもしれない、かもしれない。
なんつっても、こう、粋に、ポンポンと話したかった?
そういえば、藤本義一が映画監督川島雄三について書いた「サヨナラだけが人生だ」かな、そこには、青森生まれの監督が、~でげすな。などというへんな江戸弁を使っていたとあったけど、ほんとうでしょうか。
川島監督の作品は、とってもおしゃれで、楽しい、そういえば、落語に題材をとった作品もあったはずです。
話がそれちゃうので、もどします。
小朝師匠。
菊池寛の短編をフューチャーして新作にしています。
当然ですが、人情物になりますね。いいですね。
この、新作化にあたって、菊池寛のお孫さん・菊池夏樹氏に許諾を得たようです。
自由に作り直して結構ですよ
これには、師匠も涙がでるよう、と書いています。あくまでも、「ような」付きではあります。
とはいえ、これで、声に出して読む本ができました。
音読は、老化防止になるとかならないとか、きっといいことに違いありません。
その昔、落語全集を音読していたとき、たしかに、しゃべりが滑らかになったと自分でも感じてはいましたから。ただし、客観的にみてそれがどうかはわかりませんが。
ぜひ、皆さんも、音読しましょう。