タイトルをみると、深刻だし、ちょっと表紙を開きたくなくなるような気がしませんか?
最近の言葉でいうと、開きたくなくなくない? なんちゃって。
それはともかく、東京の文京区にすんでいたころは、小石川の青少年育成にかかわる団体に参加していて、毎年きまったようにイベントに関わった経験があります。
そんなとき思ったのは、「反省会」の必要性だったと思います。
こちらに来ても、あるNPO法人でイベントに参加したときも、必要だなあと思ったのが、反省会。
最近のことばでいうと、ふりかえりってやつかな。
ただ。
気になるのは、反省会をやることはやるんですが、それが次年度にいかされるかというと、そのあたりに疑問符がついたような気がしなくもないのです。
例年、同じでいいってことなんでしょうか。
表紙も、その色合いも、渋いでしょ。
そこでこの本ですが、これは、言ってみれば、振り返りでしょう。
所出は、文藝春秋とか毎日新聞などですが、加筆されています。
つまり、振り返りですね。
私もそうですが、報道された直後って、かなり関心はあっても、数ヶ月もすると、忘れちゃう、さらに悪いことには、それに関した記事が出ても、もう読まなくなることがあります。
「もう、おなかいっぱい」
それでいいのだろうか。いいわけないよね。
毎回毎回、政治家が失言するけど、毎回毎回、それをゆるして、何回目かになると、「満腹状態」で追及する気も失せるなんて。
この本には、いろいろな事件についての考察がありますが、第5章の政治の言語崩壊・時々刻々 ここが面白いですね。
このあたりとくに、振り返り、その本質について考えてみたいと思いました。