伝記を読もう新美南吉

図書館の新刊図書のコーナーで見つけました。でも・・・

児童用の本ですね。

そういうわけで、借りだすのをためらってしまいます。

おおいそぎで紹介しましょう。

伝記の主は、誰もが知っている作家。

そうです。あの「ごん狐」の作者です。

じつは、このタイトル、本来は、「権狐」

だったようです。

このあたりのてんまつは、本書に詳しく載っています。

ちょっとだけ紹介しますと、漢字から平仮名になおしたのは、鈴木三重吉だったようですね。

いかがでしょうか。

素敵な写真ですね。

文章も、読みやすくて、ついでに文字の大きさも、高齢者のわたしには、いい具合です。

それにていも、せんだんは双葉より芳しというにふさわしい方なんですね。

もういちど、ごんぎつねを読みたくなりました。

じつは、このお話、動画にもなっています。

それは、デイジー図書のサンプルとしてあるのです。

こちらです。

デイジー図書を説明するときに、いつも使わせていただいております。

誰もが知っている素材です。その意味で、説明を最小限にできます。

ほんとうに、助かっています。

今だから教科書名短篇・科学随筆集

中学校を卒業して、もう、何年になるんでしょう。

こんなに時間がたったのに、教科書に載っているような文章を、あらためて読みたくなるんでしょうか。

表紙をひっくりかえして、後ろのほうのページを開くと、「編集付記」につぎのようにあります。

本書は中学校の国語教科書(1946年度~2016年度)に掲載された作品のなかから、科学随筆を独自に選んで編集したものである。

最近問題になっている、国語教科書ではありますが、これは、少し前の国語です。

目次をごらんください。

寺田虎彦

中谷宇吉郎

湯川秀樹

岡潔

・・・

と並んでいます。

おそらく、ふたつにわかれるんでしょうね。

この面々の名前をみただけで、読む気の失せる人と、読みたくなる人。

あなたは、どちらでしょうか。

テストのように、語句に傍線が引かれてはいません。

ご安心のほどを。

じっくりと、設問をつくりながら読むのも、よさそうです。

タリバン復権の真実

このところ、ウクライナからの報道に接するにつけ、それが写真や動画をともなっていても、どちらからの真実なのか、いやいや、そもそも、事実なのか、考え込んでしまいます。

それは、一方の当事者でもあるロシアの側からのフェイクを示唆する発言なども、その真偽はともかくとしても、考え込んでしまう。

本書により、2021年の8月15日、カブールへの無血入城をせざるを得なかったらしいタリバンについて、あらためて伝えてくれるのです。

当時の報道では、撤退した米国にかわり政権を握ったタリバン政権により、女性たちの人権がまもられないのでは、というようにとることができた・・。

ただ、それに先立って、亡くなった中村哲さんの報告や本を読んでいたので、違う見方があっただろうということも私の中にあった・・。

それで、本書が図書館の新刊の棚にあったことから、手にとることにしたわけです。

実際のところ

いったい、タリバンってどういう存在なのだろう。

アフガンの人々にとって、ガニ政権とタリバン政権、どちらを望んでいるのだろう。

もちろん、すべての人が、同じではないだろうことは、想像できるけど。

冒頭の、8月15日、なぜ、タリバンがカブールに入っていったのか、その裏の事情も、報道で知っていることとかなり異なる。

そもそも、米軍とガニ政権がカブールを投げ出さなければ、カブール入城はなかったともいうのです。

・・・これは、いったい、どういうことなんでしょう。

本書の筆者は、2010年から数度にわたってアフガニスタンに行き、さまざまな立場の人たちと交流していることで、少なくとも、報道でしかわからない私とは違う立場で伝えてくれるのです。

驚くべきは、タリバン政権の顔ぶれです。

これは、本書をお読みいただくのがいいわけですが、ざっと書くと、神学校出身のイスラーム学者がほとんどのようです。

さらにいうならば、いわゆる民主主義は、どうとらえられるかも、本書を読んで驚きました。

とりいそぎ、本書の第2章はとばして、内藤正典氏の「解説」に進みました。

ここで、あらためて「8月15日」に起きたことを知らされます。

まずは、このあたりの「誤解」からスタートしたいと感じました。

ついでながら、第1章73ページには、写真つきで中村哲さんのことばも載っています。

ぜひ、ご一読いただきたいとおもうところです。

閲覧注意?キリン解剖記って

いちおう、私は東大農学部を卒業しています。

それはともかく、本書の著者は、東京大学大学院能楽生命科学研究科の博士課程を修了とあります。

プロフィールにこうあります。

世界一麒麟を解剖している人間(かもしれない)。

とあります。

まぁ、もしお近くの書店・図書館にありましたら、お手にとってご覧ください。

もしも、あなたが、キリンを解剖せざるを得ない場合、役に立つことうけあいです。

しかも。

著者によれば、

キリンの解剖をする機会は意外におおい

ということです。

しかも、あいてが大きいので、冷凍庫で一次保存などできないため、一気に解剖作業することになるといいます。

しかも、その解剖にかかる時間といいますか、期間が平均して1週間だそうです。

すごい方です。

著者は郡司芽久さん、女性です。

どんな道具で解剖するのでしょう。

まさか、出刃包丁?

いえいえ、解剖用のメスと解剖刀だそうです。

キリン研究者って

著者は、本書にも写真がありますが、1歳半ごろにはキリン大好きだったようです。

その著者が、巻末にキリン研究者の育て方というコラムがあります。

キリン好きな少女がどうして世界一麒麟を解剖をするようになったのか、一端を知ることができます。

もし、あなたのお子様を、研究者にしたいとお考えなら、ご一読あれ、とだけ書いておきましょう。

しかし、どんなふうに解剖しているか、見てみたい・・。

みーつけた!若冲の絵本って

これは、面白い絵本・・です。

絵本っていっていいのでしょう。

まるで、図鑑のようでいてそうではない、そんなにしかめっ面じゃなくて、間口の広い、図鑑。いえ。

絵本。

ちょっと表紙をみてください。

きれいでしょ。

ページを繰っていくと、若冲の作品を、分解してあるんです。

鳥や昆虫、魚・・

にぎやかなのは、ニワトリたち。

海の中のタコだって、あかちゃんも描かれていたんですね。

こんなに精密に描かれていたんですね。

さらに。

貝甲図(ばいこうず)

この作品の中には、146種類もの貝が描かれているとか。

数えた人がいるんですね。

それも、驚き。

若冲って、いつだったか特別展で目にしたことがありましたが、こんなふうに絵本として分析されると、あらためて驚きます。

遊び心というのとは、違うようです。

最後のページにある若冲についての解説も、面白い。

ぜひ、博物的絵本として、手にとってみては。

・・・

ところで、この小学館のあーとぶっくのシリーズ。

若冲が16冊目とあるようですあ、他にはどんなラインナップなんでしょう。

それも気になりますね。

https://www.shogakukan.co.jp/books/series/B10008

ちょっと、検索してみたら、このシリーズには

ゴーギャンJ、スーラ、マティス、ルノワール、北斎、広重・・ととても興味深いものがならんでいます。

ちょっと、探してみたくなりました。

戦後民主主義に僕から1票

このタイトル、いかにも、堅い。いえ、硬い。うーん。固い

どう変換してもかたい。

ただ、現在の日本を考える上で、読んでおきたいなあと、図書館の新刊の棚から手にとって借りてきました。

表紙も固い。

ね、かたい・・

私としては、そもそも日本に民主主義は根付いていたのかって、かなり疑問ではありますが、民主主義があったとして、それについての本なのでしょう。

ただ、さすが、内田樹氏。

読んでいて、なるほどと思うことが、それこそあちこちにたくさん。

たとえば・・・こんなところがあります。

アメリカ合衆国憲法はそもそも常備軍の存在を認めていないのである

というところです。

このあたり、読んでよかったとおもうところです。

常備軍は必ず為政者に従い、抵抗権をふるう市民と敵対するということを経験的に知っていたからである。

そう、アメリカの建国の過程に独立戦争があったんですね。

ところで、本書の終盤に、国語教育についての記述がある。

国語教育について、ざっくりといえば、論理と文学に分けることなんでしょうが、この論理国語についての論考です。

どうも、契約書やマニュアル(技術書)を読む力をつけたいということなんじゃないかと思われるような区分けです。誤解がありましたら、ごめんなさい。

でも、大いなる疑問が残る方向性だと、思っています。

ブッ飛びキャンプ雑学・・

本書のタイトル、さらに続きます。

「あ、やっちまった」の傾向と対策

ここまであります。

私の世代・・、いえ、私の場合、この傾向と対策って言葉の連なりは、とっても思い出深いものがあります。

それはともかく、キャンプに行き初めの頃は、

「あ、やっちまった」

ということの連続でした。

キャンプ場に着いて、テントをたて、さて火をおこすかってところで、炭火の火起こし兼七輪を忘れたことに気づいたり、寝具の敷物を忘れたり、もう、書き起こすときりがありません。

この本には、もっともっとありえないようなことも事例としてあがっています。

いきなり、第1章の最初には・・

山道を走行中にクルマが横転・・

なんてのがあります。

そういえば、信州の山の中の林道の入口あたりで、道端・・なぜ道端に?・・の穴に入ってしまい、スタックしてしまったことがありました。

そこは、携帯電波も届かず、レスキューを呼べない・・

じつに、通りがかったのが、同じパジェロミニに乗っていた二人の男性。

なんとか、脱出することができました。

そう・・

何があるか、予想もつかないのです。

本書には、さまざまな出来事についての対策が掲載されています。

その数・・・目次によると、116

これだけあれば、なんとかなりそうですね。

これからキャンプに目覚めようとしている方、必読? かもしれません。

猫の「がん」正しく知って

保護猫を飼っています。

もう、2年になります。

順調に? 体重も増えているようです。食欲も・・。

気になる本がありました。

昨年出版された本書。

表紙の絵が、いいですね。

まずは、驚いたのが、さまざまな部位での「がん」です。

猫を飼っている人は、ご存知かもしれませんが、知っておくのはいいことでしょうね。

そして、「健康チェックリスト」

これは、勉強になります。

とくに、気をつけたいのが、体重の変化でしょうね。

まずは、チェックをしてから・・。

「逃げ遅れた」伴走者とは

本書は、2021年1月の出版ですが、新刊の棚にありまして、著者のお名前で、手にりました。

奥田知志さん。

その活躍ぶりは、ネットでよく目にする。

牧師さん。祖父は、神社の神主さんらしい。

手にとって、ページを開いて、よかったと思う・・・

いい本です。

いたるところに、刺さる言葉が散りばめられているんだなあ。

この歳で、目頭があつくなったり、鼓動が早くなったりするなんて。

いや、歳をとって、涙もろくなったような気もするし。

とにかく、多くの人に読んでもらいたいと、素直に思う。

困窮者が、助けてと言えない四つの理由という項があります。

誰にとっても大事なことのような気がします。部分的に引用します。

第一に「知らない」ということ。

第二に「孤立」がある。

第三に「常態化した自己責任論」がある。

第四に「生きようと思えない」こと。

もう、この部分だけでも、途方にくれてしまいそうになる・・。

どうしたら、いいんだろう。

そういえば、私がテレビのディレクターをやめたのも、「自己責任論」の大合唱があった・・。

マスコミの役割に、疑問があった・・。ような思いだった。

・・話がそれたので、もどします。ごめんなさい。

別な章には、中村哲さんとのこともあった。

そういう意味では、読んでおきたい情報満載の本書です。

完本檀流クッキングはレシピ今風

私の料理の先生は、檀一雄である。

なんていって、檀先生が弟子として許可してくれたわけでもなんでもありませんが、とにかく師と崇めているのです。

あれは、まだ、学生時代、文庫本で「檀流クッキング」を手にし、それを左手に持ち替えて、料理をしていたのでした。

いま、その文庫本の出版年を確かめると、昭和51年3月20日第四版とあるんです。

それが、今回、このような立派な装丁に生まれ変わっていました。

しかも、檀先生の息子夫妻の共著のかたちです。うーん。共著っていっていいのか、甚だ疑問ではありますが。

とてもシンプルです。

ちなみに・・・昔の文庫本は、こんな感じ・・

じつは、この、昔の文庫本の檀流クッキングには、挿絵が、まったくないのです。

当然、レシピの写真だってありません。

でも、なんというか、料理してみたくなる、そんな文章が綴られているのですね。

今回の、完本でも、檀流クッキングの本文は、ちゃんと生かされています。

そして、レシピはあらためて、本書の後ろにあるんです。しかも・・・

豊富なカラー写真付きです。

時代でしょう。

ともかく、懐かしくなって、本棚から、古い文庫本を取り出してその茶色く変色したページを繰ってみました。

おなじ、麻婆豆腐のページをひらいてみました。

古い本と新しい本書」
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